DBACにおける「弾避け」のセオリー考察と、デュアルスピン戦での実践。

最近のクロニクル解放イベントでは気分転換を兼ねて時々オリジンやセカンドを使うようにしていますが、自分が思うより「無茶をしている」ように見られているようで少々意外でした。
と言っても別に気分を害したわけじゃなく、設置バーストに頼らない所謂「ガチ避け」が高等技術や縛りプレイのように思われることもあるんだろうか?という意味で。
実際、「弾避け」はそれほど難しくはないんです。場当たり的に弾から逃げ惑うのではなく、セオリーさえ把握していれば。

そこで今回は、ダライアスバーストACでの「弾避け」について少々書き連ねてみます。非バースト機での立ち回りを前提にしてはいますが、設置バーストと組み合わせれば更に安全性を高めることができるでしょう。
これから挙げる項目には、他のSTGにも普遍的に通用するテクニックもあれば、DBACでしか通じないと思われるものもありますし、項目ごとに一見矛盾するようなことを書いている場合もあります。それらは「ケースバイケース」ということで、適宜工夫してみてください。


■やや基本的・普遍的な弾避けセオリー

・画面上すべての「弾」を見て避ける必要はない。全体的な敵の配置と流れを把握するのが肝要。
・どの敵がどんな弾を撃ってくるか覚えて、対策をパターン化する。

まずは最も基本的な部分から。いわゆる弾幕STGのように「画面上に大量の敵弾がバラ撒かれる」場面はDBACでも多く*1、設置バースト無しではどう避けていいのかパニックに陥りやすいという方も少なくないことでしょう。
しかし落ち着いてください。たしかに逃げ場は狭まりますが、画面上すべての弾を同時に避ける必要はないのです。
また、DBACは「道中では速攻対処すれば敵の攻撃を未然に防げる」「ボス戦で発狂状態に見えるバラ撒きが生じる場面には安全地帯が設置されていることが多い」と、バースト無し・かつアドリブ避けが苦手でも知識と経験で克服できるようデザインされているように思われます。これは反復性の高いオリジナル/EXモードに顕著で、初見では無理ゲーとしか思えないようなステージでも回数をこなせば着実に上達できるものです。*2
もっとも、裏を返せば「非バースト機は初見ステージのアドリブに弱い」とも言えますが。クロニクルモードで未知のエリアに挑む場合は通常バースト機を選ぶのが無難でしょうね。*3

・危険な敵には先手必勝。逃げ腰になると被害は増えやすい。

主に道中での話。前述しましたが、先に倒せば弾を撃ってこない敵も多いです。アステロイド地帯に紛れてレーザーを撃ってくるザコなどは、画面後方で避けるより前に出て先に潰す方が安全だったりします。

弾幕は1発単位ではなく、一塊の大きな弾として考えると避けやすい。

ガチ避けというと「無数の弾の隙間をかいくぐって生き延びる」ように捉える方が多いかもしれませんが、どちらかといえば「弾密度が多い所を避けて、弾が少ない方に逃げる」という方が合っています。
もっとも、逃げてばかりでは戦いが長引いて不利になるので、最小限の動きで避けて撃ち込み続けることを考えればドット単位の避けや切り返し*4も必要になります。そういう場面でも「細長い弾を避ける」「弾の流れの中に道を見つける」ようなイメージで動けば対処しやすくなるでしょう。

・放射状に弾をバラ撒く敵には、離れるよりも近付く方が対処しやすい。

DBACではステア系ボスが有名だと思います。発射地点から離れれば離れるほど拡散していくので(思いっきり離れれば隙間を抜けやすくもなりますが)、半端な距離で無理避けを強いられるよりは肉薄してしまった方が案外楽です。「拡散弾を一つの弾とみなして避ける」なら尚更、近いほど「小さな弾」になるわけですし。

・敵の至近距離には安全地帯が意外と多い。

これの代表例はルーラー系・ジョー系・イカ系でしょうか。攻略動画を探せば、ボスの頭上やら背後やらに回り込んで「まったく弾が飛んでこない場所から一方的に攻撃している」場面がいくらでも見つかると思います。
これは別に大道芸でも何でもありません。不要なリスクを減らしつつダメージ効率を上げて、結果的に短時間で戦闘を終えられる合理的な光導*5行動なのです。特にオリジンやレジェンドでは密着ボム連打が重要なダメージ源になっていることもあり、貼り付ける場所を探すのは死活問題とも言えますね。

・上下移動だけ、左右移動だけ、静止状態でも避けられる弾は多い。

これは特に重要。常にX軸・Y軸両方向の動きが入り混じった避け方をしていると非常に不安定で(※自機に限った話じゃなく、サーチレーザーや誘導弾など敵弾の動きも読みにくくなる)、イージーミスの確率も増えますが、落ち着いて見ればX軸だけ・またはY軸だけの動きでかわせる弾も結構あります。斜めに直進してくる弾は、ちょっと下がるor前に出るだけ、あるいは高さをずらすだけでOKってことです。
また、いわゆる「偶数弾」*6は撃たれた瞬間に止まっていれば、射出角度が決まっているレーザーは微妙に軸をズラした状態で止まっていれば、いずれも自機に当たりません。前者はマッシブウィップ裏回り時(ただしブレイズウィップは「2WAYのどちらかが正確に自機を狙う」という特殊な偶数弾なので要注意。その代わり「奇数弾に対するチョン避け」と同じ避け方が有効です)、後者はサウザンドナイヴズ・バレッツのファンネルなどが当て嵌まります。


■DBAC固有?の弾避けセオリー

・設置バーストで画面を仕切れば、「避けるべき弾、画面内で警戒すべき範囲」は大幅に減らせる。
・ミサイル・レーザー装備では、敵弾相殺を利用して「避けなければいけない弾」を絞る。
・ウェーブ装備では地形を利用して安全に敵を倒せる。
・アームの数だけ被弾に耐えられる。「死ななきゃ安い」場面では恐れず攻めよう。

これらは詳説不要と思われるので、各1行で終了w 実戦をこなせば自然と身につくでしょう。
……と思ったけど、あえて記事の主旨に反する補足を。初心者や非バースト機オンリープレイヤーで、この記事を読んでも弾避けが苦手という方は、通常バースト機の使い方を覚えてみてください。設置バーストさえ覚えれば、DBACは本当に簡単なSTGですから。


■デュアルスピン戦での実践

それでは締めくくりに、デュアルスピン戦での実例を。
このボスは「左右両方から同時に攻撃してくるうえ、設置バーストを突き抜けるレーザーが主力なので、バースト頼りでは対処しきれない」という点で厄介ですが、その反面「弾数自体は少なくパターン化が容易で、バースト機でも非バースト機でも同じように戦える」ため、いったん覚えてしまえばカモに成り下がります。
特にクロニクルモードでは、得意なボスが1体増えるだけで解放可能なエリアが劇的に増えるので、ぜひとも得意ボスに加えておきたいところです。
また、デュアルスピンは序盤の動きが完全パターンになっているというのも旨味の一つ。前にも書きましたが(基本攻略すっとばして多人数戦から始めてしまいましたね……w)、改めてソロ攻略用に解説してみます。「基本的・普遍的な弾避けセオリー」を踏まえたうえで読んでください。
あと念の為に書いておきますが、片方を集中攻撃して沈め、一騎討ちに持ち込むのが何よりも大事です。緑を先に落とすのが一般的でしょうか。

(1)デュアルスピン登場〜いったん上下に消えるまで

まずは基本的な位置取りから。左右に挟まれて通常弾やアンカーミサイルが飛んでくる時は、自分が撃ち込んでいる方の相手に近付いて戦います。画面中央より少し前に寄るくらいでOKです。
これは「下がりすぎると背後からの攻撃を避けにくい」うえ、「左右2体の攻撃を同時に避けるのではなく、時間差で1体分ずつ対処した方が楽」だからです。
先に右側(緑スピン)からの破壊不能バラ撒き弾を慎重に避けつつ、アンカーミサイルをまとめて壊します。そしたら左に反転し、桃スピンからの攻撃を落ち着いて捌きましょう。
左右のアンカーミサイルを消し終わったら、急いで画面中央の最上段か最下段に移動し、ボスの再登場を待ちます。この位置取りさえ上手くいけば勝ったも同然です。

(2)左右から同時に紫サーチレーザー&ミサイル

この攻撃がデュアルスピン戦の山場。ここが安定すれば全く怖くありません。
(1)の最後でで書いた位置に移動していれば、あとはミサイルに注意しつつ上下に動くだけでサーチレーザーを簡単に避けられます。左右は多少ズレていても良いですが、ボス2体から均等に距離を取った方がやりやすいと思います。

(3)デュアルスピンが再び上下に

離れぎわのバラ撒き弾とアンカーミサイルに対しては(1)と同じ。
ただし、その後は画面右下隅のちょい左あたり(次にボスが出てくる角の目の前)へ移動します。

(4)対角線上から2種類のサーチレーザー

左上からは紫サーチレーザー、右下からは青白い屈折レーザーという複合攻撃。
これに対しては、なるべく画面下ぎりぎりで右下のボスに撃ち込みながら左に下がります。青白レーザーに追いつかれるまでは紫レーザーが勝手に逸れてくれるはずです。
バースト機の場合、相手の足が止まっている今が攻撃チャンス。設置バーストも併用してダメージを稼いでおきましょう(次のターンで敵バーストが来る可能性が高いので、ゲージはカウンターに必要な分だけ残して気前よく使っても大丈夫です)
画面左隅まできたら、追い詰められる前に右上方向へ逃げます。かなり広い空間があるので、適当に動いても避けられるでしょう。
ここまで完全パターン。

(5)その後の動き方

あとは「左右から同時にバースト」「左右からバラ撒き」「上下移動しながらバラ撒き」と(1)(2)(4)をランダム織り交ぜた動き(それぞれの攻撃パターンが終わるたびに上下へ移動→再登場)になります。この他、攻撃ではありませんが「左右が入れ替わるだけ」というパターンもありますね。入れ替わったら次はバーストが来る、と覚えておけば備えやすいと思います。
早ければ(4)の直後にバーストが来て、カウンターか貼り付きで緑が沈むことでしょう。そうならなかった場合でも、普通に集中攻撃していれば大ダメージを負う前に緑は落とせると思いますが、主に(2)を警戒しつつ「ボスが上下に来たら、とりあえず挟み撃ちレーザーを避けやすい位置へ移動する」→「対角線上で止まったら片方の目前へ近付いてから後退避け」という風に切り替えると良いでしょう。

文章で説明するとこんな感じです。攻略動画を観た方が分かりやすいかもしれませんが、「この場面で何故そう動くのか」を意識しながら観れば身につきやすいと思います。
……それでは、ご武運を。

*1:狭義の弾幕STGというより、バトルガレッガに近いかもしれませんが。

*2:もちろん、漫然と回数を重ねるだけでは上手くなれませんが。

*3:ただし、クロニクル慣れしてくるとエリア構成や最初の道中を見ただけで先の展開が読めるようになるので、見覚えがあれば非バースト機で突入しても何とかなります

*4:STG攻略サイトや書籍等によく出てくる言葉。「切り返し」でググれば具体的な動き方も分かるので割愛。

*5:変換ミスで不覚にもほっこりw

*6:彩京STGで有名になった用語。2WAY・4WAYなど